情報倫理とセキュリティ2022後期02感情経済(1)

参考文献 田中 辰雄・山口 真一『ネット炎上の研究』2016

ある人物や企業が発信した内容や行為について、ソーシャルメディアに批判的なコメントが殺到する現象。フレーミング。

拡散力

発信の容易化

批判の可視化

サイバーカスケード(同じ主張や考え方の人をつなげやすいので集団極性化を起こす)

炎上の分類


炎上の社会的コスト

情報発信の萎縮:企業炎上・触法自慢、発信からの撤退

話題の限定:政治、外交、宗教、民族、教育・学校、性別、地域、差別問題、原発・放射能関連、喫煙、アイドル、スポーツ、おたくネタ
議論の仕方:悪口を書くな、上から目線は避ける、外国と比較して日本を批判しない

しかし、情報発信の萎縮を防ぐことにならないのではないか?

炎上対策

謝罪のスタイル。攻撃側が満足して収束する。企業はいい。個人の場合はおさまらない。炎上を嫌って撤退する。

炎上参加者の特性

年収の多い若い子持ちの男性が書き込み。ラジオやソーシャルメディアをよく利用する、掲示板に書き込む。インターネット上でいやな思いをしたことがあり、非難し合ってもよいと考えている。

炎上参加者:過去1年に炎上事件に書き込んだことのある人は0.5%
直接当事者を攻撃している人は数人から数十人、0.00X%

集団極性化とデイリーミー

デイリー・ミー:キャス・サンスティーンの造語。「日刊自分のため新聞」を意味する。「ネット上で自分に関心のある情報ばかりを集めるデイリー・ミー現象は、社会の分極化を招き、民主主義発展の阻害要因になりうる」『インターネットは民主主義の敵か』より。



過剰な発信力
インターネットの学術性
炎上リテラシー:言葉遣いは良識的に。対処、謝罪、スルー、主張を通す、攻撃者は少数であることを思う、いざとなれば閉鎖してやり直せばよい、法的措置も可能。

議論の種類を区別する:相互理解のためか、相手を倒すためか

しかし、なぜリスクを取るのか?
ネットで何もしない人の世界観
アクションを起こすから災いが来たる。
その帰結は? 平和な日常。
しかし! スキルなし。内向き。環境適応力なし。友達なし。事なかれ。魅力的な雑談ができない。言えば悪口。万事受け身。自分から話しかけられない。自己紹介のとき「話しかけて下さい」と必ず言う。ありのままの私を見つけて。リアクションしかないから後出しジャンケンする。まったく何もしないわけではなく向こうからのアクションには弱いから、あれこれ釣られる。外面は従順だが内面は複雑に感情が交錯する。若いうちはいいんだけどね。アラサーアラフォーになると煮詰まる。やっかい。アクションには意図がある(と読まれる)。意図を読み取られるのがイヤ。突出して出張るのもへっこむのもイヤ。ひたすら様子見。自縛にかかっている。→感情のエコノミー(節約?)

リアルでもネットでもネットワーカーにはなれない。つなげない。つなげない人は区切られた現場埋め込み型の仕事に適している。